Fランク大学・BFランク大学

Fランク大学(Fラン)」(不合格者数が極めて少ない、または皆無なため、偏差値を付けることが不可能な大学・学部)という言葉をつくったことでも有名。「"Fランク"の"F"は"フリーパス"を意味するのではないか」という批判が、Fランクに該当するとされた大学側から殺到したため、現在は「BF(ボーダーフリー)」という言葉に改められ創始者である河合塾は現在使用していないが、あらゆる場面でFランクは下流大学を指す代名詞として使用されるなど、言葉そのものが独り歩きを続けている状態である。

河合塾が一般に公開している偏差値表では、BFランク(Fランク)とされる偏差値35未満の大学名の記載は行っていない。ネット上で「Fランク」と名指しされている大学が、必ずしもBFランク(偏差値35未満)でないことも多い。

このように、河合塾の偏差値による大学評価のみが、独り歩きをしてしまう背景には、毎年延べ、約300万人という、代ゼミなど他の大手予備校等が実施する模擬試験を圧倒する、河合塾の「全統模試」の存在がある。ここで得られた大量かつ良質な受験生の志望動向から導き出される河合塾の偏差値に、多くの受験生及び受験経験者が信頼を置くため、このような状況が生じているものと考えられる。実際、受験業界では「模試の河合」と呼ばれることが多い。