学習指導要領

学習指導要領(がくしゅうしどうようりょう)とは、文部科学省が告示する教育課程の基準のことである。


学習指導要領は、小学校、中学校、中等教育学校、高等学校、特別支援学校の各学校と各教科で実際に教えられる内容とその詳細について、学校教育法施行規則の規定を根拠に定めている。国立学校、公立学校、私立学校を問わずに適用されるが、実際の状況では、公立学校に対する影響力が強い一方で、私立学校に対する影響力はそれほど強くない。なお、幼稚園では、学習指導要領に相当するものとして幼稚園教育要領(ようちえんきょういくようりょう)がある。なお、文部科学省は学習指導要領のより詳細な事項を記載した「学習指導要領解説」を発行しており、学習指導要領とは異なり法的拘束力はないとされ、教科用図書検定規則等には学習指導要領解説に沿わなければならないという規定はない。ただし一部科目で学習指導要領解説で提示された公式のみが教科書に実際に記述されている(提示された公式以外の公式の記述は無、学習指導要領解説にはない公式を掲載しても検定を通る可能性が低い)等、教科書検定のさいには強い影響力を持っており、検定のさいには事実上拘束力がある。