橋下知事、私学助成金は「経営状況明かさぬなら減額」

大阪私立中学校高等学校連合会は27日、大阪府内の私立高校95校のうち24校が来年度の新入生の授業料を平均約4万2千円値上げすると発表した。府の運営費助成金の削減などを理由に今年度、50校が値上げしており、3校は2年連続の値上げ。この2年で府内の私立高校の約4分の3が値上げすることになった。

 私立中学校は64校中14校が平均約5万円の値上げ。同連合会は「長引く不況や公立志向の高まりで各校とも生徒集めが苦しく、財政的に厳しい」とみている。

 大阪府は来年度の私立高校の新入生について、年収350万円以下の世帯を対象に55万円を上限に授業料を助成する方針を決定。これにあわせて、授業料の抑制などを働きかけている。しかし、ほとんどの私立高校は府の助成方針決定前の今春に来年度の授業料を決めており、値下げするのは1校にとどまった。

 橋下徹知事は27日の定例会見で「私学は公費を受けるのだから、経営状況を公開する必要がある」と述べ、財務情報をホームページなどで公表しない私学に対して、運営費助成金をさらに削減する意向を示した。


2009年11月28日