就職キックオフセミナー:学生ら、早めの就活 11年卒業見据え

就職キックオフセミナー:学生ら、早めの就活 11年卒業見据え

中小企業家同友会は12日、那覇市の沖縄産業支援センターで、2011年春卒業予定の大学・短大生が経営者と直接意見を交換する「第6回就職キックオフセミナー」を開いた。10年春新卒者の就職環境が深刻な状況となっている中、中小企業側からは「再来年卒の優秀な人材を囲い込むチャンス」との声があった。

 セミナーは沖縄同友会と共同求人活動を行っている東京中小企業家同友会、県内8大学・短大でつくる県大学就職指導研究協議会、県キャリアセンターを含めた4者の主催。約150人の学生と、東京の5社・1大学と県内15社の経営者らが21グループに分かれ、テーマごとに議論した。

 名桜大3年の山城日南子さんは「就職が決まっていない先輩も多く、早めの活動を心掛けている。東京志望だが、就職に対する自分の目線と、社会や企業が求めていることの違いに気付いた」と話していた。

 経営者からは「この時期から動く学生は意識が高い。景気は厳しいが、数年先の人材を採用しておきたい」(不動産会社)との声があり、沖縄同友会の担当者は「大手が採用を控える中、企業は人材確保のチャンスとみている」と話した。

 セミナーは同友会が来年、3月以降に計4回開く合同企業説明会や各種就職イベントに向けた学生の意識喚起を目的に開かれた。

琉球新報

2009年12月13日