就職活動、受身の学生、「自分が入れる会社はどこですか?」

就職活動について、まるで”人ごと”という甘い考えの学生がマダいるようです。親鳥がひな鳥の口に餌を持ってきて食べさせる様子を思い浮かべてもらうとわかりやすいと思う。学生自身、親も就職先を確保するのが大学の責務であるかのように思っているところがある。就職ができないのは大学のせいだ。とハッキリ、クレームをつける学生もいる。大学全入時代で試験をまったく受けたこともない学生がほとんどの下流私立大学は、大学就職内定率は30%を切っているとの情報もある。このような下流大学の学生の意識が絶対に変わらない。意識が変わっているころに景気が回復といったところでしょうか?
景気の2番底、3番底はおそらく来年にくる。来年度の就職戦線はマダ厳しい。

2010年新卒就職活動

大学全入時代
学生の質が変化

 企業の新卒採用の代行業務で学生のカウンセリングを行っている就職エージェントの下薗博康社長は、「4月以降、カウンセリング希望者が急増して、12人のカウンセラーの面談予約がパンク寸前です」と悲鳴を上げる。企業が内定を出さないために、学生が殺到しているのだ。

 しかし、学生は昨年までの売り手市場の就職活動の感覚から抜け出せずにいる。「自分が入れる会社はどこですか」と受け身の姿勢だ。「就職活動が大学入試感覚で、内定が出ないことによる悲愴感やがむしゃらさは薄い」

 ここ数年、企業側が学生をお客様扱いしていたことにも問題があるが、大学側も学生に入学してもらうことがミッションとなりがちだ。「大学全入時代で競争を経験していない学生も多く、学生がサービスを受ける立場になってしまっていることも影響しているのでは」と指摘する。