事業仕分けで「廃止」 有機EL支援継続を結城・山形大学長ら要望へ

政府の行政刷新会議が行った「事業仕分け」で、山形大の「先端有機エレクトロニクス(有機EL)国際研究拠点形成プロジェクト」を支援する文部科学省の事業が「廃止」とされたことを受け、同大の結城章夫学長は1日の記者会見で、今週中にも川端文部科学相民主党幹事長室を訪ね、事業の必要性を説明して継続を要望する方針を明らかにした。同じ支援事業に採択された信州大や山形、長野両県の幹部も同行する予定。

 結城学長は「(事業仕分けでは)有機ELの研究を取り上げて具体的な議論がされたわけではない。全体論の中で廃止ということになってしまい、大変残念だ。継続のためにあらゆる努力をする」と述べた。

 今年度分の予算のほか、研究棟の建設についても今年度補正予算で認められており、結城学長は、「研究棟は予定通り近々入札し、発注していく」と述べた。
(2009年12月2日 読売新聞)