就活「秋の陣」切実、合同説明会 参加1000人超す…大阪

職員引率の私大も
多くの学生が詰めかけた会場(大阪市中央区で)

 大学・短大などを来春卒業する学生を対象にした就職合同面接・説明会「フレッシュ就職フェア2009」(大阪労働局主催)が20日、大阪市中央区のホールで開かれた。既卒3年以内の求職者を含め、予想を上回る1086人が詰めかけ、社会人の第一歩を踏み出す環境の厳しさを物語った。

 府内を中心に、飲食サービスやソフトウエア、病院、介護・福祉関連業など79社が出展。大半の企業の採用人数が1〜5人にとどまる中、学生らは各企業のブースに列をなして人事担当者の説明に耳を傾けた。

 兵庫県西宮市の女子学生(22)は、就職活動を始めた2月以降、エントリーシートを出した30社のうち訪問できたのは2社という。「2年前に就職を決めた短大卒の友人がうらやましい」と、狭き門にため息をつく。

 リクルートワークス研究所(東京)が2〜3月実施の大卒求人倍率調査によると、来春卒業予定の大学生・大学院生の求人倍率は、前年比0・52ポイント減の1・62倍。新卒・既卒者に就職先を紹介する労働局の大阪学生職業センターでも、4〜8月の登録者数が2808人と前年同期より約7割増えたが、求人数は約4割減の2604人にとどまる。

 厳しい情勢に、府内の私立大の就職課スタッフは「学生たちに安心感が生まれるのでは」と、初めて学生15人を引率して会場入り。大学に寄せられる求人票も減り、内定状況も昨年より約2割少なく、就職希望者の半数を切っているという。

 一方、出展企業側には即戦力を求める声が根強く、「良い人材がいなければ、採用数を満たさなくても無理はしない」(飲食サービス会社)と厳しい視線を注ぐ。大阪市内の健康食品卸売会社の担当者は、「地方の大学からも採用の問い合わせを受けるようになった。学生側も、景気低迷前の先輩らの体験談を参考にできず、戸惑いを感じているようだ」と話した。


職員引率の私大も −−−−>
 学生は、動かない。「落ちると凹む。無駄なことはやりたくない。受からないのが決まっているのになぜ受けなければならない」などといって動きが鈍い。職員がバスツアーを組んで、強制的に就職活動をさせるというケースもあるようだ。たとえるならば、「親鳥が雛の口まで餌を持っていき与えているような様子」。ますます、学生は成長をしない。意欲低下、生きる能力低下していく。悪循環である。

エントリーシートや履歴書の書き方も、手取り足取りで指導される。しかし、エントリーシートや履歴書に書くコンテンツがない。ボランティアをやった。サークルで部長をやったというくらいだろうか?

資格を取ったというものがあるとよいと思うが、検定試験ぐらいは書けても、国家試験、国家資格を取ったというものは無いに等しい。学力不足の学生には、つらいご時勢となった。