大学生の学力低下防げ 島根大で「高大接続フォーラム」

高大連携が盛んである。大学のメリットは入学生の囲い込み。高校の先生と仲良くなって、よい学生を紹介してもらおうと賢明なのである。しかしあまり効果を挙げていないのが実情である。

大学生の学力低下の改善策について話し合う「高大接続フォーラム」が、島根大松江キャンパス(松江市西川津町)であり、同大や島根県内外の高校教諭ら約60人が参加した。

 大学と高校が連携して教育のあり方を見直すことで、学生の学力低下に対応しようと、同大が昨年から始め、今年で2回目。

 フォーラムは3日に開催。同大の入試の解答状況を分析したところ、英語は読み取る力はあるものの、自分から書いたり話したりする力は弱いなど、断片的な知識はあるが応用力に乏しい傾向がみられたことが説明された。

 また、高大双方の教員らで議論した内容を報告。高校では個人学習が中心だが大学では学生同士で話し合って学ぶことが多いなど、高大の教育内容にギャップがあることや、推薦入試を中心に合格から入学までの間に学力が落ちてしまうといった課題が提示された。
(2009年12月6日 読売新聞)