【大学4年】過去最悪の就職氷河期、内定率77%【2010年卒】

 新卒採用広報メディアを中心に様々なサービスを提供する株式会社ディスコ(本社:東京都文京区、代表取締役社長:小坂文人)は、
2010年3月卒業予定の大学生モニターを対象に10月1日〜8日の期間、インターネットで就職活動状況調査を行いました。  
 10月1日現在の内定率は77.0%と、前回調査(7月)より7ポイント余り上昇しました。ただ、この時期に80%を割り込むのは、
現在の形態での調査開始(2004年)以降初めてのことで、“氷河期並みの厳しさ”に学生が苦戦している様子が浮き彫りになりました。
 また、内定を得ていない学生に今後の予定を聞いたところ、「就職先が決まるまで就職活動を続ける」が前年より7ポイント増え、56.2%にのぼりました。

1.内定率8割を切る 
 10月1日現在、内定を得ている学生は全体の77.0 %で、前年同月比11.9ポイント減でした。平均内定取得社数は1.8社で、前年(2.3社)を大きく下回りました。
これは複数企業から内定を得る学生が大幅に減っているためだと考えられます。
内定率を属性(文理男女)別に見ると、いずれも7割台後半でばらつきは見られませんが、前年同期と比較すると、文系女子が15ポイント減と大幅に落ち込んでいます。
昨年までの売り手市場下で起きた“女性積極採用ブーム”が終息を迎えたといえそうです。

2.家庭の経済事情が進路状況に影響? 
 10月1日現在で内定を得ていない学生(全体の23.0%)に、今後の予定を聞いたところ、「就職先が決まるまで就職活動を続ける」が56.2%と半数を超えました。
次いで「大学院に進学する」が25.2%でしたが、前年調査時よりポイントを下げています。一方「海外に留学する」を選択した人はゼロでした。
不況による家庭の経済事情が、学生の進路に少なからず影響を与えている結果と考えられます。

3.就活にかかる費用に地域間格差も 
 就職活動にかかった費用について、「リクルートスーツ代」「交通費」「宿泊費」「資料費」「備品代」「その他諸経費」の6つの項目ごとに金額を聞きました。
各項目の平均値を出し、足しあげた合計は162,911円でした。
地域別に見ると、最も費用がかかったのは「中国・四国」で208,183円、次いで「東北」199,561円、「九州・沖縄」189,757円でした。
逆に最も費用がかからなかったのは「関東」で141,188円でした。