法政大:福島空港飛行訓練、来年度撤退 委託業者変更で /福島

法政大:福島空港飛行訓練、来年度撤退 委託業者変更で /福島

 県は14日の県議会商労文教委員会で、福島空港で学生の飛行訓練を行っていた法政大が来年度、同空港から撤退することを明らかにした。訓練の委託業者を変更することに伴う措置で、県空港交流課は「大学と民間業者の契約上の問題であり、福島空港に問題があるわけではない」と説明した。

 法大は08年、航空操縦学専修を創設。同空港を拠点の一つとする業者に委託し、現在1〜2年生約50人が訓練を受けている。新たに来年度以降の入札をしたところ、埼玉県の飛行場を拠点とする別の業者が落札したという。

 県には法大から、着陸料と土地賃料で今年度計117万円が支払われているほか、福島空港ビルにも教室の賃料収入がある。同委では、来年度にドクターヘリ操縦の専門課程を創設予定の帝京大が、訓練の一部を同空港で行うことを検討していることも報告された。

県立大:短大部の入試で出題ミス /島根

県立大短期大学部は14日、今月12日に出雲キャンパス(出雲市西林木町)で実施した短期大学部専攻科一般選抜試験の「看護学」で、出題ミスがあったと発表した。

 訪問看護ステーションの利用者で最も多い疾患を問う問題で、正解を四つのなかから選ぶはずが、問題部分に「(2)」という正解の番号が書いてあった。問題文の作成時に書いてあったメモを消去し忘れたとしている。

 同部では、受験した72人を全員正解とする処置をとった。受験生には今後通知する。

大学授業の生態誌: 「要領よく」生きようとする学生 著者: 島田博司

大学授業の生態誌 「要領よく」生きようとする学生の詳細

目次
:1章 要領を読み解く
2章 ノートのやりとりの社会的意味
3章 ノート編集への進化
4章 座席をめぐる学生の心理
5章 名簿付き座席指定制の効果
6章 大学授業を問う-SLGEモデルの提案

出版社名
玉川大学出版部

発行年月
:2001年6月

ページ数/版型
:253ページ/19cm

ISBNコード
:978-4-472-30259-6(4-472-30259-4)

事業仕分け:国立大研究費削減 福島大など予算確保へ緊急声明 /福島

事業仕分け:国立大研究費削減 福島大など予算確保へ緊急声明 /福島

 国の事業仕分けで国立大の研究費などが見直し対象とされたのを受け、福島大学福島市金谷川)など東北の7国立大は8日、来年度の予算確保を求める緊急声明を発表した。「大学予算の縮減は国の発展の礎を崩壊させる」と訴えている。

 声明は、福大と▽弘前▽岩手▽東北▽宮城教育▽秋田▽山形の各大学長・総長の連名。東北を「人口減少・高齢化が進み、産業活動の展開が不十分」とし、地域振興における国立大の役割は大きいと指摘。国立大財政の充実と、政府と各大学との対話の場を設けることを求めている。

 事業仕分けでは「国立大運営費交付金」が「見直し」とされ、優れた研究活動に割り当てられる「特別教育研究経費」も「縮減」とされた。福大の今年度予算における同交付金は35億円で、約6割を占める。特別教育研究経費も4億4700万円が計上されている。

 会見した今野順夫学長は、「交付金は04年度以降、毎年1%の削減が続いている。これ以上減らされれば立ち行かない。国は長期的な視点を持ってほしい」と訴えた。

少子化でも勝ち残る大学は? ブランドイメージ上位30の校名

 日経BPコンサルティングは2009年10月に実施した「大学ブランド・イメージ調査 2010(首都圏編)」の結果をまとめ、2009年12月10日に調査結果報告書を発行・発売した。

 日本の大学を取り巻く環境は、悪化の一途をたどっている。1992年をピークに18歳人口は、右肩下がりに減り続け、2009年現在、約120万人とピーク時の40%減となっている。しかし、大学の数は年々増え続けており、パイは縮小、受け皿は拡大と、ギャップが大きくなっている。来春から学生募集を停止する大学も複数校出ており、大学淘汰の激しい波が押し寄せている。そんな中、こういった状況を打破するための解決策として、大学経営の中で、大学の「ブランド力」が注目されている。そこで、日経BPコンサルティングでは、大学のブランド力を客観的に評価すべく、調査を実施した。

 その結果、ブランドの総合力を表す「大学ブランド偏差値」第1位は89.3ポイントを獲得した慶應義塾大学となった(表1)。僅差での第2位が東京大学(89.1ポイント)。また第3位には早稲田大学(86.0ポイント)が続いた。


表1●【首都圏編】大学ブランド偏差値ランキング(有職者編)TOP30

大学ブランド
偏差値
ランキング
大学種別
(国公立/私立
での順位)
所在県 大学名 大学ブランド
偏差値
1 私立(1位) 東京都 慶應義塾大学 89.3
2 国公立(1位) 東京都 東京大学 89.1
3 私立(2位) 東京都 早稲田大学 86.0
4 私立(3位) 東京都 上智大学 76.3
5 国公立(2位) 東京都 一橋大学 73.0
6 国公立(3位) 東京都 東京工業大学 70.3
7 私立(4位) 東京都 青山学院大学 67.2
8 国公立(4位) 東京都 お茶の水女子大学 65.3
9 国公立(5位) 東京都 東京外国語大学 65.1
10 私立(5位) 東京都 学習院大学 63.9
10 私立(5位) 東京都 中央大学 63.9
12 私立(7位) 東京都 東京理科大学 63.6
12 私立(7位) 東京都 明治大学 63.6
14 私立(9位) 東京都 立教大学 62.6
15 私立(10位) 東京都 津田塾大学 61.6
16 私立(11位) 東京都 国際基督教大学 61.3
17 国公立(6位) 神奈川県 横浜国立大学 61.1
18 国公立(7位) 東京都 東京学芸大学 59.4
19 国公立(8位) 千葉県 千葉大学 59.0
20 私立(12位) 東京都 法政大学 58.7
21 私立(13位) 東京都 日本大学 57.7
22 私立(14位) 東京都 東海大学 57.6
23 私立(15位) 神奈川県 フェリス女学院大学 57.0
24 国公立(9位) 東京都 東京農工大学 56.8
24 私立(16位) 東京都 東京女子大学 56.8
26 私立(17位) 東京都 日本女子大学 55.9
27 国公立(10位) 東京都 電気通信大学 55.2
28 私立(18位) 東京都 芝浦工業大学 54.4
29 私立(19位) 東京都 東京電機大学 53.8
30 私立(20位) 東京都 聖心女子大学 53.5

「認知率×ブランド偏差値」で5つのグループに分類、「高知名度・低ブランド力」の大学も散見

 各大学を認知率と大学ブランド偏差値でプロットした結果、5段階のブランド成長フェーズがあることが確認された(図1)。最終フェーズであるブランド「成熟期」に入っている大学は17校だった。これらの大学は十分な知名度に加え、大学の「らしさ」が確立、浸透している。逆に、認知率が、平均の 75.2%をはるかに下回る「ブランド戦略の初期状態」の大学もみられ、ブランド戦略の出発点「認知・知名」に問題を抱える大学の存在も、明らかになった。しかし、大学の規模が小さい大学は、広報・宣伝活動に割く予算も限られており、マンモス校のような認知度を確立するのは骨が折れるだろう。であれば、「山椒は小粒でもピリリと辛い」を目指し、訴求ポイントを最小限度に抑え、予算をそこに集中投下することで、「競合には絶対負けない何か」を1つ作る戦術をとるべきである。「知る人ぞ知る」大学づくりへの舵取りも検討しなければならない。

 さらに、大学の認知度・知名度が高く、大学名が広く知られているにも関わらず、その大学のイメージが湧かず、コアとなるブランド・イメージが想起できない、「高知名度・低ブランド力」の大学も散見された(図の3に布置するプロットの大学)。ブランド力向上のカギの1つである、大学の個性・差別性といった「どれだけ尖れるか」。この3のグループの大学は、表面的な大学名だけの認知にとどまっており、ブランド戦略の根幹である「尖ること」への成熟にまだ余地がある。


図1●【首都圏編】大学ブランド力の分布とその成長:シャチホコモデル(有職者編)


「旬な」首都大学東京、「地域産業に貢献」の東京農工大学など、大学の個性が如実に


大学認知者ベースで、各イメージ項目第1位になった大学から、その大学の特徴や「らしさ」がどの程度浸透しているかが明らかになった(表2)。例えば、「旬な」首都大学東京、「地域産業に貢献」の東京農工大学、「資格取得に積極的な」産業能率大学、「スポーツ活動に熱心に取り組む」の国士舘大学、「親しみが持てる」の明治大学が、それぞれ第1位となった。

表2●各ブランド・イメージ項目で第1位になった大学(47項目:大学認知者ベース)


表2●各ブランド・イメージ項目で第1位になった大学(47項目:大学認知者ベース)

イメージ項目 大学名
▼一般的なイメージ
いま注目されている、旬である 首都大学東京
エネルギッシュである 早稲田大学
センスがいい、かっこいい 青山学院大学
チャレンジ精神がある 早稲田大学
時代を切りひらいている 東京大学
一流感がある 東京大学
ステータスが高い 東京大学
自由闊達である 早稲田大学
知名度がある 東京大学
親しみが持てる 明治大学
好感が持てる 上智大学
誠実である、正直である 学習院大学
成功している 慶應義塾大学
柔軟性がある 日本大学
信頼できる 東京大学
▼大学(組織)に対するイメージ
教育機関としてのビジョンがある 東京大学
広報活動に力を入れている 東海大学
各界に多数の人材を輩出する 東京大学
ロゴ、カラーなどが思い浮かぶ 早稲田大学
学長/教授陣に魅力がある 東京大学
在学中の資格取得に積極的である 産業能率大学
就職状況が良い 東京大学
キャンパスに活気がある 青山学院大学
伝統や歴史を重んじている 学習院大学
他大学にはない魅力がある 東京大学
学部、学科が充実している 東京大学日本大学
研究施設が充実している 東京大学
地域産業に貢献している 東京農工大学
地域社会・文化に貢献している 横浜市立大学
留学生の受け入れが活発である 上智大学
グローバル/国際交流が活発 上智大学
スポーツ活動に熱心に取り組む 国士舘大学
▼学生に対するイメージ
個性的である 早稲田大学
勉強、研究に熱心である 東京大学
意見を言える、自己主張できる 早稲田大学
リーダーシップがある 慶應義塾大学
集中力がある 東京大学
精神的にタフである 早稲田大学
礼儀正しい、上品である 学習院大学
基礎学力が高い 東京大学
語学に長けている 東京外国語大学
存在感がある 東京大学
創造力がある 東京工業大学
問題解決能力が高い 東京大学
高い専門性、専門知識を有する 東京工業大学
面白みがある 早稲田大学
コミュニケーション能力が高い 慶應義塾大学上智大学

大学ブランドは、広く世間一般からの「評判」に始まり、また受験の際には厳しい選択基準として表面化する。受験生の父母や先生からの推薦度合いや、「同偏差値校のダブル合格者」がどちらに進路を絞るかなどを左右する。大学ブランドを確立するには、それぞれの大学が、広報、宣伝活動などのコミュニケーション活動を通じて、その大学「らしさ」を上手く伝え、他大学との「差別化」をいかに図ることができるかが重要となる。そして、情報氾濫時代の今、訴求内容にプライオリティを付け、集中・集約させることにも留意が必要だ。今回の調査結果から、そのような活動がどの程度進んでいるのか、成功しているのかが、レビューできる。

専修大入試で出題ミス 10か月後に17人追加合格

専修大学(東京都千代田区)は9日、2月13日に実施した2009年度一般前期入試の選択科目「日本史」で出題ミスがあり、17人を追加合格にしたと発表した。

 同大によると、ミスがあったのは、四つの選択肢から正解を一つ選ぶ設問で、正解が三つあった。11月に外部からの指摘で発覚した。同大では、10万円のおわび料を支払うほか、追加合格者が他大学に入学している場合、その入学金や授業料を補償した上で、編入や来年度からの入学を認める。受験浪人している場合は来年度からの入学となる。

 同大によると、追加合格者のうち4人はほかの入試方式で同大に合格し、在学している。
(2009年12月10日 読売新聞)

マー君が先生初体験、マー節で1時間熱弁

楽天田中将大投手(21)が11日、東京・世田谷区の駒大記念講堂で講師を務めた。約450人の同世代の男女を前に「活き 生き いきたい」と題し、対談形式で約1時間の熱弁をふるった。初体験の先生にも、自然体で「マー君節」全開させ、何事にもプラス思考でぶつかっていく「マー君魂」を注入した。

 田中のシンプルで力強い言葉が、会場の空気を熱くした。

 「WBCで、ああいうすごいメジャーリーガーに対して投げ込んだので、今季は、いい意味で見下ろしてマウンドに立つことができた。考え方ひとつで余裕が出来るんだということを感じました」「15勝できた秘密? 1年目からの失敗を成功に変えたから」「自分は負けず嫌い。野球をやっていて、気持ちだけは負けたくない。ピンチの時は、『ここで抑えればエエんや』って思っています。マイナスのイメージを描くと、その通りになる」「いろんな出会いで、自分の可能性が広がった。自分の素を出して、あいさつすれば、相手も分かってくれる」。

 同世代の約450人が、うなずきながら聞き入った。

 駒大の系列校の駒大苫小牧高出身ということで実現した今回の講演の対象は大学1、2年生。長引く不況の中、これから就職活動の荒波に飛び込む学生たちだ。大学サイドは「大学生活に慣れ、目的・目標・向上力を見失っている学生に対し、著名人の話を聞くことで各大学生活をもう1度見直させ、行動をおこさせることを目的としている」と説明した。同世代ながら、プロ野球の第一線で活躍する田中は、失敗を恐れずに挑戦する前向きな気持ちが、プロでの3年間の結果に反映したと語りかけた。

 普段、周囲は年上ばかりで、同世代の感覚は「あまりピンとこない。学生って楽しいのですかね?」と話す田中だが「就職は難しくなっているのは知ってます」と、同世代が時代の閉塞(へいそく)感に苦しんでいることは感じていた。だからこそ「気持ちひとつで、どうにでもなると思うんです」と、前向きに生きることを強調した。

 「就職活動は厳しいです」と話す経済学部商学科2年の富井美喜さん(21)は「若者はコミュニケーション不足と言われていますし、プロ野球選手として社会に出ている田中さんの話は参考になりました」。マー君先生の熱い気持ちは、しっかりと伝わっていた。【金子航】

 [2009年12月12日8時21分 紙面から]