神奈川歯科大投資詐欺:事件受け、補助金75%減額

学校法人神奈川歯科大学(神奈川県横須賀市)の巨額投資を巡る詐欺事件を受け、日本私立学校振興・共済事業団(東京都千代田区)が同法人に対する09年度の経常費補助金を75%減額することが15日分かった。

 補助金は、学生数などに応じて、国から事業団を通じて支払われる。同法人には09年度分として減額後の約1億5400万円を交付し、10年度50%、11年度25%の補助金減額も予定しているという。

 同法人は投資ファンドで資産を運用して07〜08年度に計約89億円の損失を出し、元財務担当理事ら5人が、詐欺罪などで起訴された。

本年度補正と新年度予算 大学の補助金 削除し可決

幸手東小学校跡地(幸手市幸手)に四月に開学する日本保健医療大学に対し、同市が五年間で総額五億円を予定する補助金について、同市議会は十九日、「補助金の根拠があいまい」として、二年間分の補助金二億円を削除した本年度補正と、新年度の一般会計予算修正案を可決した。しかし二〇〇七年の市議会で補助金の債務負担行為は可決済みで、町田英夫市長は「補助金は義務的経費。(地方自治法に基づく)原案執行権で払う」とした。

 市議会は「開学費の全容がわからず、五億円が妥当か不明」「大学との約束は破れない」と意見が二分。市は補助金を盛り込んだ二予算案を提出したが、九日の総務常任委員会で、補助金を削除して修正可決していた。

 この日の本会議では、二案とも賛否同数で、議長判断で修正案が可決。再議でも、結果は変わらなかった。市によると、地方自治法では、義務的経費が予算案から削除された場合、首長が再議にかける義務が発生。それでも変更がなければ、議決を経ずに提案通りに執行できる「原案執行権」が発生する。

 大学は既に入試を行っており「定員の百人を超える学生が集まっている。市は『何らかの形で支出する』としており、問題ない」とした。

大学構内のビラ配りで2審は即日結審、3月に判決へ 名古屋高裁

退去要請に応じず、ビラ配りのため富山大構内に立ち入ったとして建造物侵入罪に問われ、罰金5万円(求刑懲役6月)の1審判決を受けた中核派活動家、武藤淳範被告(34)の控訴審初公判が15日、名古屋高裁金沢支部(伊藤新一郎裁判長)であった。

 武藤被告の弁護人は「ビラ配りは、表現の自由を保障する憲法で認められている」と主張、懲役刑が相当とする検察側に「被告は確信犯であり、刑務所に入れても無駄だ」と反論し結審した。判決は来年3月4日。

 1審の富山地裁判決などによると、武藤被告は昨年4月、富山大の退去要請に従わず、キャンパス内の教室に入り「資本主義を倒す」などとするビラを配った後、富山県警の警察官に現行犯逮捕された。

 弁護、検察側双方が控訴した。

患者塾:医療の疑問にやさしく答える 大学病院のかかり方/下 /福岡

「大学病院のかかり方」をテーマに11月3日に産業医科大学北九州市八幡西区)で開催された第125回患者塾。治療行為だけではない産業医や大学病院の役割についても話が及んだ。
 ◇あれば助かる紹介状

 小野村さん 「大学病院の先生に診てもらうのに建前では謝礼はいらないけど、本当はいるんだよ」というお尋ねが必ずあります。どうですか。

 田中さん 全くいりません。1円もいりません。紹介状があれば必ず診るようにしていますし、なくても時間があれば極力診るようにしています。

 谷口さん 私も「本音のところを教えて」とよく聞かれます。「先生に逆に迷惑がかかるからそういうことはしないでください」と伝えています。

 田中さん 紹介状がなくても来てください。ただ紹介状があると、これまでどんな薬を飲んでいたか、医師がどんな考えで治療していたのかを、私たちはつかむことができます。かかりつけ医に言いにくければ、こそっと来てください。

 <63歳の男性> 本で「○○先生」のことを知り、近くの病院の紹介状を持って大学病院に行ったところ、別の若い医師が診断しました。大学病院は希望する先生に診てもらえないのですか。

 田中さん そういった場合には「あの先生にもう1回診てもらいたい」と訴えてもらえれば、もう1回診てくれるはずです。

 <48歳の男性> 肺がんになって大学病院で手術を受けました。仕事をする人のための大学であり病院である産業医科大は、がんと闘っている人がどう仕事と向き合うかをもっと考えてほしい。

 森さん どこまで病気と闘いながらでも働き続けるか。働くことと健康を確保することのバランスを取っていくしかありません。本人が選択するしかありませんが、慢性的な病気を持っている人と、どこまで働きどこから休むかというギリギリの線を一緒に考えるのが産業医の仕事です。がんだけでなく、今課題となっているメンタルヘルスの対策でも、できるだけ個別の対応が大切です。

 松田さん 乳がんや肺がんは30〜40代が結構多く、4割ぐらいの人にうつが出てきますが、入院中に精神科的なケアを受けた人はうち2割しかいません。診療報酬上は緩和ケアが認められていますが、がん患者に、うつの治療がきちんとされていないのは今の急性期病院が反省すべき点だと思います。

 どう今後を生きていくかを患者さんが一人で考えるのは酷です。いくつかの病院には患者会の事務所が院内にあり、患者さんを支えています。自分ががんになっていない医者よりも同じような経験を持つ患者さんのアドバイスの方が役に立つと思います。そんなサポートを病院はしっかりやらないといけない。

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〔福岡都市圏版〕

厳しい就職 親も考えて…就実大で保護者対象の就職懇談会

就実大(岡山市中区)で13日、学生の親を対象とした就職懇談会が開かれ、学生を含む約200人が参加した。

 押谷善一郎学長が「大変な不況で就職は厳しい。本人と大学、保護者との“三人四脚”で乗り切りましょう」とあいさつ。同大学で就職活動を指導している楠本敦子・キャリアカウンセラーらが講演した 。

 楠本氏は、企業が求めるのは▽仕事を通じ社会にどう貢献するのかを意識している▽相手の表情を読み取る力も含めたコミュニケーション能力を持っている――人材だと説明。

 状況が厳しく、親に対して企業訪問などを「やめたい」と言う学生が多いことを指摘し、それを「仕方のないこと」と受け入れるのでなく、「(状況や原因を)しっかり聞いてアドバイスを。そうすれば、また頑張れます」と呼びかけた。

 続いて、同大学の就職内定状況の説明や個別相談などがあった。
(2009年12月15日 読売新聞)

日体大、大麻事件乗り越えV誓った!

「第86回東京箱根間往復大学駅伝競走」は来年1月2、3日に行われるが14日、日体大横浜市内で会見し、森賢大主将(4年)を筆頭に全員が「総合優勝」を誓った。3月に元陸上部員の大麻事件が発覚。主要大会に出場できず、箱根のシード権もはく奪された。予選会を勝ち上がっての出場に、森主将は「みんな心が折れなかった」と手応えを口にした。

 前回3位のメンバー6人を残す。事件以来、大学周辺の清掃活動に精を出すまじめな選手たちが、箱根を汚名返上の舞台にする。
(2009年12月15日)

ニフティ、大学の研究室や研究機関に高機能コンピュータを開放

ニフティは15日、同社がインターネットサービスの運営で活用している高機能コンピュータ「PRIMEPOWER HPC2500」の処理能力の一部を開放する研究活動支援プログラムを開始した。

 プログラムでは、研究活動のために高い計算能力を有するコンピュータを必要とする大学研究室や非営利団体の研究機関を対象として、「PRIMEPOWER HPC2500」の処理能力の一部を有償で提供する。「PRIMEPOWER HPC2500」のスペックは、CPUがSPARC 64V(2.08GHz)、プロセッサ数64、理論ピーク性能が8.32GFLOPS。メモリーは最大512GB、ハードディスクは1TB。

 利用料金は2万円からを予定しており、2010年3月31日までのトライアル期間は無料となる予定。利用申し込みはメールで受け付けており、問い合わせのあった研究機関に対してニフティの担当部門が連絡し、利用環境や料金などを相談するとしている。